ゲーム『The Stillness of the Wind』
何年か前にTwitterで見てずっと気になってた作品でした。
久々に雰囲気たっぷりなゲームをやりたくなり、改めて作品名を検索したところ、なんとsteamで200円台で売ってたので思わず購入!
ちなみにスマホ版も出ていて、そっちもかなりお手頃価格らしいです。
クリアしたので感想を書いていこうと思います。
記事後半にはネタバレがありますが、ちゃんと手前でアラート付けるのでご安心ください。
攻略メモ
このゲームの難点の1つに「説明不足」という点があります。
農園では色んなアクションができるんですが、ゲーム中にそれらに関する説明は一切ないので私は初見プレイ時は苦労しました。
日本語でこのゲームに関して記載してるブログはまだあまり見かけないので、自分のわかる範囲でアイテムの使い方等をまとめておきます。
アイテムの使い方
- バスケット:食材集め
- バスケットを手に持った状態で
ニワトリ小屋にある卵やキノコを調べてから家に入ると
食材を収集できる - バスケットにアイテムを入れても家の中まで持って帰らないと
翌日バスケット中身が消滅するので注意!
- バスケットを手に持った状態で
- バケツ:搾乳
- バケツを手に持った状態でヤギを調べて搾乳し、
チーズ小屋の鍋に持っていくことで煮込める - 詳しくはチーズ作りの項目を参照
- バケツを手に持った状態でヤギを調べて搾乳し、
- ショットガン:銃撃
- ショットガンを手に持ってから画面をクリックすると構える
構えるのをやめたい場合は右クリック
撃ちたい対象をクリックで撃つ(ここで自分をクリックすると…) - オオカミの近くに移動してから構えるとオオカミにカーソルが表示される
多分その状態で撃たないと当たらない
- ショットガンを手に持ってから画面をクリックすると構える
- クワ:土を耕す
- 手に持った状態で畑をクリックすると土を耕す
- 耕した土をクリックすると持ってる種を植えられる
- 水差し:水汲み& 水やり
- 柵の外にある井戸の横っちょにある
- 手に持った状態で井戸をクリックすると水を汲める
- 水が入った水差しを手に持った状態で
植物が植えられている場所をクリックするとそこに水をやる - 何回か水をやると水差しは空になる
その他操作方法やメモ
- チーズ作り
- ミルクの入ったバケツを手に持った状態で
チーズ小屋の鍋を調べるとミルクを鍋に注ぐ - チーズ作りボタンが表示されたらクリックして
マウスで円を描いて攪拌する - 攪拌が終わると鍋が薪の上に鍋が移動するのでクリックして煮込む
- 時間経過で火が消えるので鍋をクリック
チーズ作りボタンが表示されたらクリックしてチーズを作る
(この段階は結構体力消費するので朝にやるのがオススメ)
- ミルクの入ったバケツを手に持った状態で
- 物々交換
- 商人のおじさんに話しかけると物々交換ができる
- チーズは高価かつゲーム後半で全部腐るので、積極的に交換に使う
- 卵5個=干し草1個らしい
- ヤギ
- ヤギ買ってる場合は物々交換で干し草を買うこと
- 干し草が尽きるとヤギが餓死する
- ヤギが2頭以上いると子ヤギが生まれる
- 子ヤギがいる間は大人ヤギから搾乳できない
- 子ヤギは数日で大人ヤギになる
- 当然食い扶持も増えるので注意
- ニワトリ
- 毎日卵を産む
- 餌はいらない
- 食事
- 基本的には1日1回食材1個食べるだけでも大丈夫
- おばあちゃんは空腹になるとばててしまう
- 手紙
- 宛名をクリックすると開いて内容を読める
- 右下にプレゼントマークがある場合、
クリックするとプレゼントを獲得できる
- 本
- このゲームの世界観を知るヒントになる記事や詩が読める
- 物々交換で手に入るものもある
以下、プレイ感想(ネタバレあり)
1週目
色々周囲を調べてチーズを作るべきだということはなんとなく理解。
…が、どうやってもヤギのチーズが絞れない!!
チーズの作り方が分からない以上、ヤギはただ干し草を食うだけのごくつぶしでしかなかったため、さっさと売却しました。
ヤギを手放した私は経営の見直しを決意。
「これからはコスパ重視!維持費のかからないニワトリで盛り返すぞ!」
…ですが卵も回収後に家の中まで持っていかないと翌日には消滅してしまうに気付けず、どんどんジリ貧化。
数日後、唯一の財産だったニワトリたちもイベントにより全羽失踪。
畑だけがライフラインになったものの手持ちのアイテムが無いので種も買えず、後半は飲まず食わずで起きたらすぐ寝るだけの日が続いていました。
最終的に大雪の日、バケツやバスケットが全部雪に埋まっていたので、唯一庭に残ったショットガンを拾って、なんとなくおばあちゃん自身を選択たところ、銃撃音とともに画面が暗転しスタッフロールが流れました。
…なんだか貧困の中で生きる苦しみを体現したようなゲームプレイになってしまいました。
2週目
「こんどはヤギのチーズを絶対作るぞ!」と決意を胸に再スタート。
色々アイテムの使い方を試行錯誤した結果、バケツを持ってヤギを調べるとミルクが取れることを発見したため、1週目の分を取り戻すかのようにチーズを作りまくりました。
ただ仕上げの工程は夜にやるとおばあちゃんへの負担がでかいため、搾乳&煮込んで寝る→翌日に仕上げという流れで毎日作業していましたね。
チーズを元手にニワトリを増やしたことで毎日の食料も確保。
1週目と比べて農園はかなり豊かになりました。
また2週目では色々発見がありました。
- 物語が進むほど1日が短くなる
- ゲーム後半になるとイベントで強制的に
ニワトリ→チーズ在庫→畑→ヤギの順番で財産が全滅する
畑が全滅したとこくらいで薪がなくなって食事もとれなくなる
(畑で取った野菜があるだろ!生で齧れ!!)
食料の貯蔵があったため1週目よりゲーム後半の籠城パートに余裕がありました。
そしてまたしても大雪の日、今度はショットガンには触らず、とりあえずチーズ小屋に入ろうとしたところ、おばあちゃんは力尽きたように倒れます。
そこからカメラが引いたかと思うとシーンが切り替わり、大きな木の下でヤギやニワトリたちと男性(商人かな?)に囲まれたおばあちゃんが農園で佇む様子が映し出され、スタッフロールに移りました。
死は避けられませんでしたが、1週目より救いのあるエンディングで良かったです。
きっと最後のシーンはおばあちゃんが死の間際に見た、幸せだった頃の幻なんでしょうね。
感想まとめ
砂漠のど真ん中で1人生きるおばあちゃんの晩年を描いた、雰囲気重視のゲームでした。
どうしようもない大きな変化や自然災害に吞まれ平穏を失い、老い故に希望が少しずつ消えていくのを見ているしかない無力感がよく表現されていたと思います。
それを体感したうえで、おばあちゃんが自身の最期にどう向き合うのかプレイヤーが選ぶことができるという点が、ゲームという媒体を選んだ今作の面白さなのかと思います。
世界観もちょっと不思議な感じ。知り合いのヴォッタが市長に就き、大きなお祭りを開催した後に、街の人が次々失踪しているみたいですね。
手紙なんかを読んだうえでのざっくりした考察ですが、市長は何か大きな目的の為にお祭りを利用してどこか別の世界への繋がりを開き、人々はその影響で幸せな夢に憑かれながら死んでいったのかな?と思いました。多分市長も吞み込まれてしまったっぽいですね。元々この世界には不思議な病や力が存在するみたいなので、そういった力に町が滅ぼされてしまった感じでしょうか。
まだまだ隠し要素もありそうなので、この記事を読んで気になった方がいたらよければプレイしてみてください。
ありがとうございました。